BMW C Evolution
BMW C Evolution
電気自動車(EV)・電動バイクのレビュー

BMW C Evolutionでバイクの未来を覗いた

ここからは筆者自身がBMW C Evolutionに実際に乗ってみて肌で感じたことをご紹介したいと思います。

全長2190mm、大きいサイズ感

第一印象で感じたのはスマートなデザインとは裏腹に全体的にどっしりしているということです。悪く言えば寸胴な体格をしているということです。ボディの各所にはエッジを効かせるなどしてスピード感を演出しているのですが全体的なシルエットでそれを打ち消している感さえあります。全長2190mmですからそれなりのサイズ感はあります。空車時のシート高は765mmと足つきは十分に感じるかもしれません。しかし、ビッグスクーターなのでその分の横幅は考慮しなければなりません。筆者は身長173cm程度ですが意外と足を伸ばさないと地面までが遠かった記憶があります。両足を着くのは少し厳しいかもしれません。広告画像を見てみると背の高そうな外国人男性を起用しているようですがその方を横に並べてみてもそれなりに大きなバイクであるということがわかります。

取り回しは期待できず。しかし

かなり大きい車格の上に車重は275kg程度あります。重量はもはや大型クルーザーの域に達しています。これをいちいち切り返して・・・となると骨が折れそうですし最早外出する気力すら失せます。しかし、このバイクにはリバース機能が搭載されています。ボタン一つで操作でき、画面にRと表示されればバックが可能です。この機能を利用することで少しは切り返しの苦労を軽減する役割を期待されています。一応、このバイクにはセンタースタンドも搭載されていますがこれだけの重量のため、扱いには少しコツが必要です。

意外と入らない荷物

ビッグスクーターは積載性最強とよく言われますがこのC Evolutionは例外なのかもしれません。というのはシート下のラゲッジスペースですがここに充電ケーブルを入れてしまうと実際にはフルフェイスヘルメットを入れるサイズ容量を確保できなくなる可能性があるためです。無理やり押し込めるという方法も可能かと思いますが欲を言えばもう少し何か入れたいという思いもあります。でも大丈夫です。オプション装備でトップケースを付けることができますし、更に大容量をお求めならホムセン箱をつけてしまえば全て解決です。(装着は自己責任でお願いします。)前方にもダッシュボードがあるため、小物入れとして活用することは可能でしょう。一方でシートの座面はかなり広いため単純にキャンプ装備を上積み固定するだけなら他のビッグスクーターと比べても遜色はありません。

シートは快適で座りやすい

シート幅は大きいため座面にもゆとりが持てます。長時間の乗車でもお尻が痛くなるということは少ないです。航続距離の概念を無視するならかなりの距離が行けます。乗車姿勢はビッグスクーターのそれなのでポジションにもゆとりがあります。ただし腰痛持ちのライダーに向いているかと言われれば重量が重量ですので一概に良いとは言えません。

急速充電には対応していない

筆者が実際にC Evolutionを目の当たりにして最もショックだったこと。それは充電関係装備の貧弱さです。C Evolutionが発売される以前の電動バイクは主に100V対応のみでしたので家庭用コンセントで充電を行うことも容易でした。C Evolutionは200V充電のみに対応しているとのことですが急速充電には対応していません。バッテリーを共有しているBMW i3では急速充電に対応しているにも関わらず、です。空状態から満充電までは約4時間です。つまり、ツーリングの移動途中で4時間程度足止めを食らう場面があるということです。残念ながらこのC Evolutionはまだまだツーリングには向いているバイクとは言えない理由はここにあります。また、日本の殆どの家庭では100V対応のため新たに200V対応の充電設備を造る必要があります。実際に充電ステーションを検索する際は“200V 普通充電”でお探しいただきますようにお願いいたします。

圧倒的な加速感、エンジン音がない

ここまでは少し辛口な評価をさせていただきましたがこれからはC Evolutionに跨ってみて感じた良い点をお伝え致します。バイクを所有するうえで最も悩ましいことにご近所の目も挙げられるでしょう。夜中に出発しなければならない時、エンジン音が原因で後日クレームが来たということもご経験があるのではないでしょうか。しかし、C Evolutionならそのような悩みも過去の物へと追いやってくれるでしょう。エンジン音がないので24時間いつでも好きな時間にバイクが乗れます。そして、エンジンでは体感できないようなワープするような加速感も魅力です。このバイクは自身で発するノイズも限られているため後ろから猛スピードで接近してきた煽り運転の車や白バイの存在をいち早く察知することが可能になるかもしれません。エンジンがないため毎回、高額なエンジンオイル交換に財布を傷める心配もありません。マフラー交換に費用を割くこともないので浮いたお金でどんどんツーリングに行けてしまいます。

所有する歓び、優越感

未だに2輪界隈ではエンジンバイク至上主義が大勢を占めますが近い将来、その勢力図は逆転するものであると予想します。今のうちに所有しておくことで未来を先取りできるのです。是非とも今しか味わえない感覚で電動バイクを所有してみるというのはデメリットを抑えて余りあるものだと言えるでしょう。

BMW C Evolutionの関連動画

画像引用:出典:BMWモトラッドジャパン