ID. BUGGY
車種紹介

フォルクスワーゲンのEVバギー ID. BUGGY − IDシリーズ5つ目のコンセプト

フォルクスワーゲンでは独自のEVブランドとして、IDというブランドを設けています。このサイトでもいくつか紹介しているこのIDブランドには、様々なコンセプトカーが発表されており、どれも先進的で、2020年以降の世界を代表するクルマといっても過言でないものばかりな印象です。そんなIDシリーズには今回ご紹介するID. BUGGYと呼ばれるEVバギーもラインナップされます。

ID. BUGGYのルーツ

フォルクスワーゲンのID. BUGGYは、高い人気を誇った60年代、70年代のデューンバギーをベースとして設計されました。カリフォルニアで生まれたとされるバギーのアイデアは、時の流れとともに進化を遂げ、現在に至ります。そんな歴史の長いバギーの魂がID. BUGGYにも込められているようです。

ID. BUGGYの走行性能

砂丘やビーチといった砂によって足が取られるような地面や、塗装されていない路面を走行することをイメージして設計されているため、全体的なバランスはもちろんのこと、小さいボディながらしっかりとした力で走れるような設計がされています。

電気モーターを備えたID. BUGGYでは後輪駆動での走行。最高出力は150kW、最大トルクは340Nmに及びます。オプションでフロントモーターを追加することもでき、希望者は4輪駆動によるパワフルな走りも実現させることが可能です。

最高速度は160km/hにも及び、0-100km/hまでの加速を7.2秒で可能とするなど、バギーとしては十分な走りを楽しむことができます。

ID. BUGGYのバッテリーと充電イメージ

フォルクスワーゲンの電気自動車プラットフォームである、MEBをベースに作成されているID. BUGGYは、リチウムイオンバッテリーが床下に搭載され、重心も低くしながら安定した走りが行えるようにも設計に工夫がされています。搭載されたバッテリーによって、航続距離は250kmを可能とする予定です。

また、野外を中心に様々な場所での走りを可能とすべく、パワーバンクと呼ばれる巨大なモバイルバッテリーのようなものも開発計画が進行中。充電容量は360kWhにもなり、最大100kWのDC急速充電システムも一緒に組み込まれる予定で、主電源に恒久的に接続を行っていれば、バッテリーパックへの充電も継続して行われます。

また、太陽光発電や風力エネルギーといった再生可能エネルギーから発電された電力での充電も可能。発電から充電、EVとしての電力使用までのトータルで、カーボンニュートラルな乗車を実現させます。

ID. BUGGYのボディ

屋外の所謂“荒れた場所”を走行することを前提とされているため、ボディの補強はもちろん、しっかりとしたアクセサリーの準備もされています。混合アルミニウムやスチール、プラスチックといった構造で作られたボディやシャーシは、全体をしっかりと支え、激しい走りの中でも出来るだけ安全なものとするよう設計されています。また、フロントバンパーとリアバンパーには赤い2つのスチール製アイレットも装着され、他の車の走行が困難な場合や自車の走行自体が困難な場合に、牽引走行することもできる仕様です。

ID. BUGGYに屋根やドアがない理由とは?

写真を見てもらっても分かるように、ID. BUGGYには屋根やドアが一切ありません。これは風を感じながら走れるようにと、搭乗者の走りの楽しみに対する配慮が施されています。そのため、ボディや車内の多くの部分が防水性の素材で作られていたり、撥水性の高い素材で作られていたりするのです。

ID. シリーズにある自動運転がID. BUGGYにない理由

これまで発表されてきたIDシリーズの大きな目玉といえるのは、電気自動車という前提だけでなく、最先端の自動運転が搭載されているということでもありました。ですが、このID. BUGGYには自動運転システムが搭載されていません。

その理由は、こちらも単純に走ることを楽しんでほしいというフォルクスワーゲンの想いがベースとなっています。特にバギーのため短距離の走行は楽しく、屋根やドアがないといったことも相まって、より走行が楽しくなっているといえるでしょう。

ID. BUGGYのデジタルコックピット

とはいえ、コックピット周りが昔ながらのアナログ感漂うものかといえば、そうではありません。マルチファンクションステアリングホイールと呼ばれる六角形のハンドルが、通話機能やメディア機能を兼ね備え、走行時の利便性を格段に向上させてくれます。

また、ブレーキペダルには停止マークの二本線が縦に2本入っており、アクセルペダルにはスタートマークと認識できる三角形の矢印がマーキングされています。こうした世界中で知られているマークを取り入れることで、シームレスでミニマルなデザインにしながらも、分かりやすさも一緒に兼ね備えた設計になっているといえるでしょう。

参考・画像出典元:ID. BUGGY01 – The world premiere(VolksWagen)