BMW C Evolution
BMW C Evolution
車種紹介

BMW C Evolution 電動バイクのパイオニアが示す未来とは。

2019年現在、四輪の世界では各自動車メーカーがすでにEVを販売していたり、またはあと一歩のところまで開発を進めてきています。一方で二輪の世界はどうでしょうか。大手メーカーの開発情報は度々挙がるものの販売の段階にこぎつけられない問題が多々あることもまた事実です。しかし、BMWは違います。BMWでは大手メーカーの中では世界に先駆けて電動バイク(軽二輪以上)の開発&販売に成功した数少ないメーカーです。未だに電動バイクのパイオニアといっても過言ではないでしょう。バイクのEVというのはまた違った刺激を我々に提供してくれるに違いありません。今回は単なる“移動手段”としてのC Evolutionの魅力と“バイク”としてのC Evolutionの魅力をお伝えしたいと思います。

BMWの電動バイク開発史

構想自体はかなり以前からあったようです。BMWバイクファンの中にC-1と言う車種をご存知の方はいらっしゃるでしょうか。このバイクは125ccクラスのスクーターでありながらキャビンを強固に作ることでヘルメットが必要ないバイクとして売り出されました。2009年頃、このC-1という車両をベースとして電動バイクのC1-Eが開発されました。これ以降も開発が進められC Evolutionは2014年ごろに欧州で発売となりました。日本国内での販売開始は2017年~となっています。

C Evolutionのデザイン

C Evolutionはこちらも既に販売されている大型スクーターC650がベース車両となっています。車格がとても大きく、ビッグスクーターの部類に入ると言われています。ベース車両は大型区分なので世界でも数少ない大型電動バイクということになります。日本導入当初モデルのカラーリングはシルバー&黄緑のみでしたが2019年からは黒色のモデルも追加されているようです。顔面は縦長釣り目のヘッドライトが採用されウィンカーはサイドミラーに内蔵されています。ウィンドスクリーンは初めからある程度大型の物が備え付けられていますがこちらは更に防風性を高めたものに選択可能です。メーターはTFTカラー液晶モニターが装備されています。バッテリーは車両下部のほとんどを占めていると言っていいほどダイナミックに配置されています。

C Evolutionの動力性能

動力源となるモーターからは定格出力19kw(26PS)最高出力35kw(48PS)を発生します。トルクは72Nm(7.342kgf・m)をゼロ回転から常時発揮することができます。最高速度は129km/hと機械的に上限設定されています。航続距離は160km程度となり通勤・通学~ちょっとしたツーリングまでなら可能というレベルです。リチウムイオン電池搭載、単相200Vで満充電まで4時間程度必要です。回生ブレーキも備わっているため減速時には充電することが可能です。車両区分的には軽二輪扱いとなりますので車検はありませんし、高速道路にも乗れます。ちなみにC Evolutionは随所に革新的な技術を使われているようには見えるものの四輪のBMW i3やi8の技術が応用されたりしています。

*道路交通法改正でどうなる?

2019年度末よりついに電動バイクにも大型の区分が設定されようとしています。定格出力が20kwを超えるものが対象とのことですが現状案ではC Evolutionは対象外となりそうですが将来的にはどうなるかはわかりません。現状ではまだまだ未開拓の分野、これからの成長が期待される分野に対して早速規制で縛ってしまおうという発想に疑問を持たざるを得ません。

装備はシンプル且つ充実している

C Evolutionに限らず、BMWバイクの魅力は何といっても他社メーカーには真似できない独特の造形美、そして機能美を追求している点であると言えるでしょう。このC Evolutionも例外ではありません。ハンドルまわりには余計なスイッチ等はなく全体的にすっきりしています。TFT液晶モニターは必要な車両情報をすべて表示してくれます。シート下にはフルフェイスヘルメットサイズなら収納可能なスペースが設けられていますし、前方にはダッシュボードもあります。また、整備性を高めてくれるセンタースタンドが標準装備ですしサイドスタンドと両方選ぶことが可能です。嬉しいことにETC2.0が標準でついています。

4つの走行モード

C Evolutionには4つの走行モードが搭載されておりモードごとに駆動力や充電の配分が設定されています。通常走行に適しているROAD、航続距離拡大に向いているECO PRO、スロットルの開け閉めで加減速を実現するDYNAMIC、高速走行に向いているSAIL。いずれのモードもそれぞれ特性がはっきり分かれており一台のバイクでありながら4つの性格を楽しむことが可能です。

低重心による安定走行を実現


BMWは古くから低重心バイクの開発に力を注いできたメーカーの一つです。今回はボクサーエンジンを使っているわけではありませんが車両下部に搭載されたバッテリーが低重心化に大きな役割を果たしています。重量物を車両下部に配置することによって高速域でも安定した走行を可能としてくれますしライダー自身も楽な乗車姿勢で乗れるため“航続距離を除けば”ロングツーリングにも向いている味付けとなっているのです。なお、乗り出し価格は1,600,000~1,700,000円程度となります。

BMWの電動バイク関連動画

画像引用:出典:BMWモトラッドジャパン