ES8
車種紹介

世界初の車載AIを実現したNIO「ES8」

2017年12月16日に中国・北京で開催された「NIO Day」において発表された「ES8」。世界最大のEV市場ともいわれる中国で「中国版テスラ」とも呼ばれるNIOが製造する、ハイパフォーマンスEVです。3列シート7人乗りとなるSUV電気自動車の「ES8」は、世界で初めて車載AIを搭載した先進的なEVともいえます。

「ES8」に搭載されたAI「Nomi」

NIO ES8には「Nomi」と呼ばれる独自のAIが搭載されています。ダッシュボード上に置かれたドーム型のオブジェクトがNomiで、話しかけて要求を伝えることで様々な操作を行ってくれます。無機質なAIといったイメージを少しでも払拭するかのように、多種多様な表情で私たちの問いかけに答えてくれる姿は、運転に疲れたドライバーや共に乗車している人の心を和ませてくれそうです。現在ES8は中国むけの販売のみとなっているため、対応言語は中国語がベースとみられます。ドライバーのみならずそれぞれの座席で発せられた声を区別して個別の対応を行ってくれたり、今流行りの”自撮り”をみんなでやりたいときにも、Nomiが撮影を行ってくれたりと、かなりの高性能AIであることが伺え、今後のアップデートでのさらなる性能向上の機会があれば、大いに期待したい機能です。

電気自動車最大の中国市場と「ES8」

ES8にはもう一つの特徴があります。通常の充電方式のバッテリーに加え、交換式バッテリーによって、瞬時にフル充電状態を実現することができるといった斬新なバッテリー充電の方法です。車体下に搭載された水冷式のバッテリーは、専用のバッテリー交換ステーションにてフル充電されたバッテリーパックと交換することが可能です。これにより、約3分でフル充電したものと交換できるとあって、EVユーザーからすれば大変便利な機能ともいえます。このバッテリーパックは欧州基準とされるNEDCレンジで355kmといった航続距離を実現しており、距離的には特段長いわけではありませんが、交換式充電気が使えるのであればあまり気にならない距離かともとれます。多くの人が電気自動車を購入して悩むことの一つにバッテリーの充電時間が挙げられます。急速充電を利用できれば1時間もかからないうちにフル充電を完了できますが、通常の充電なら10時間以上かかることもざら。そうなってしまうと、充電場所や時間の確保に困る方も多いのが現在の技術的な問題といえるでしょう。そういった中でもこの交換式充電によって3分でフル充電状態を実現できるのは、従来のガソリン車でスタンドへ行くことと大差ないほどの速さでもあり、多くのユーザーが喜ぶ機能といえます。NIOでは2020年までに1100箇所以上のバッテリー交換スポットを中国国内に整備すること目標に掲げており、体制が整えば今以上に便利なEVライフを過ごすことも可能になりそうです。

「ES8」での走りと体験

3列シートで7人乗りとなるES8は、先述のAI Nomiとセンターコンソールに用意された10.4インチのタッチスクリーンが印象的な車内空間となっています。革張りのシートはラグジュアリーな雰囲気を色濃く演出。PM2.5用の空気清浄機が完備されていたり、シートのサイドにはスマートフォンを収納できるようなスペースも。またSUVだけあって後部の収納スペースにもしっかり荷物をしまいこむことができる広さを保持しています。

ES8では2つのモーターを搭載しており、車両と前後に取り付けられたモーターを用いて全輪駆動システムでの走行を行います。最大トルクは840Nmで、0-100km/hまでの加速にかかる時間は4.4秒。テスラのモデルXロングレンジの4.6秒より少し速い性能を保持しています。

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またES8にはNIOが提供する運転支援システム「NIO Pilot」も搭載。前面カメラや4台のサラウンドカメラをはじめ、超音波センサーやレーダーを多数用いながらドライバーの運転をアシストしてくれます。アメリカのテスラが搭載をしている半自動運転機能では完全自動運転に向けた改良が日々繰り返されており、恐らくNIO Pilotにおいてもテスラと同じように、将来的な完全自動運転に向けたアップデートが今後も繰り返され、さらなる機能追加がされると期待できます。

「ES8」は448,000人民元より

先述の通り中国市場でのみ販売といった形であり、これだけ高機能が揃っていれば日本で乗りたいかたも少なくないでしょう。基本グレードは448,000人民元(約¥6,700,000)から。100,000台限定生産とされるFounder’s Editionは548,000人民元(約¥8,200,000)からの販売。ラグジュアリーな高級SUV電気自動車として、今後中国市場でどういった展開をしていくのかも非常に楽しみです。

参考:NIOが新しいユーザーエクスペリエンスを備えたES8 SUVを発表(NIO)
画像引用:NIO ES8